2012年3月14日水曜日

クルマ界に潜む 怪しい伝説  | Best Car Life

 この世にはびこる、真贋定かならぬ怪しい噂、いつの頃からかいわれだし、なんの検証もされぬまま市民権を獲得してしまった伝説。そのテの話はクルマにまつわるものだけでも数多く存在するが、それらの怪しい伝説の真偽を明らかにする。それがオレたち「MYTH BUSTERS(マイス・バスターズ)」の指命。

 映画でよく見るあのシーン、漫画に出てきたあのシーンの再現可能性を、体を張ることも厭わず検証する。「クルマから漏れるガソリンに火を放つと、炎がクルマに追いつき爆発する?」、「ガソリンタンクに砂糖を入れるとクルマは壊れるの?」、「外交官ナンバーのクルマは捕まらないって本当?」。そんなアナタの脳にこびりつく『?』も今日からスッキリ解消だ。

 さあ始めよう、真実探求の旅を。ちなみになかには危険な実験もあるので、よい子のみんなは決してマネしないように。オレたちMYTH BUSTERSとの固い約束だ!

伝説1 カローラはバックならあのGTRより早い?

 0~100km/h加速で約3秒というタイムを誇る日産GT-R。が、そのGT-Rを負かす脅威のモデルが国内に存在するのをご存じだろうか。その驚きのモデルの名はカローラ。そう、販売台数では最高峰レベルを誇る、日本を代表する大衆車だ。

 むろん、まっとうに勝負しては530psの化け物マシンにカローラが勝てるわけがない。

 が、ある一定条件下ではカローラが勝つのである。その条件とは「バック(後進)」。GT-Rは2ペダルとはいえやはりMT。設定されたギア比により、そのギアでの最高速は決まる。バックのギア比、タイヤの大きさなどから計算すると、せいぜい80km/hといったところだろう。

 が、カローラはCVT。トヨタ東京カローラのメカニックも、「前か後ろかの違いだけで、プーリーの比率が変わる構造は同じなんだから、スピードは出るでしょうね。試したことないですけど」というように、後進も前進と同じように加速することが可能なのだ。ぶっちゃけ100km/h超も余裕。よって伝説は真実だ。

CONFIRMED(伝説は本当)

伝説2 クルマのエンジンを銃で撃つとエンジンはドカンと爆発する

 映画の世界じゃ、主人公が突進してくるクルマのエンジンを撃ちぬいて大爆発なんてシーンが定番となっちゃいるが、本当に可能なのかどうか、銃専門雑誌、月刊『GUN』(国際出版)編集部に話を聞いてみた。

 いわく、海外支部で実証実験をいろいろしてみたが、走るクルマに正面から銃を撃ったとして、弾頭を貫通力が強いフルメタルジャケットを使用し、さらに大口径拳銃にマグナム弾を使ったとしても、エンジンブロックは破壊できないとのこと。

 ただ、オイルや水の経路で薄い部分ならエンジンを破壊することは可能で、そのほかインジェクターやコンピュータ系など重要な部分に運よく当たれば、停止する可能性はあるが、大爆発は期待できそうにないとか。

 ちなみに走行中のタイヤを撃ったらどうなるのかも聞いてみたが「速度にもよるが、少なくともパンクは確実で、側面を貫通してホイールにぶつかり、弾頭が飛び散ってバーストするだろう」だそうです。

 よって迫りくるクルマを停止させるには、エンジンではなくタイヤを狙ったほうがよさそう。

 といっても正面からじゃ、寝っ転がって撃たないとタイヤには当たりそうもないので、ダーティハリーのマネして立ったままじゃ無理でしょう。結論、伝説はウソ。

BUSTED(伝説はウソ)

伝説3 ガソリンタンクを拳銃で撃つとやっぱりドカンと爆発する

 本誌テラサキがかつて見た映画で、テロリストが警官に捕まりパトカーの後席に座らされた時、かたわらの警察官の拳銃を奪って突然シート座面を撃ち抜くシーンがあったという。

 弾丸はシート下のガソリンタンクをかすめて地面を撃ち抜いたが、そこで刑事が「もしガソリンタンクに当たっていたら、爆発していたところだった・・・」と語っていたのを印象深く覚えているとか。

 当時中学生だったテラサキはガソリンタンクの位置を覚えるとともに、「あそこを撃つと爆発するのか」といらん知識を仕入れてニンマリしていたとのことで、根暗な少年時代である。


各LAPは何マイルですか?

 これも『GUN』編集部で確認してみたが、そもそもガソリンは気化して酸素と混じらなければ爆発しないので、銃で撃ちぬいても爆発はありえないとか。実験では曳光弾を50発撃ち込んでやっと爆発したそうだ。よってこれも伝説はウソだ。

BUSTED(伝説はウソ)

伝説4 濡れた燃料に火をつけると炎はクルマに追いつき爆発する

 これも映画などでよく見るシーン。逃げる悪漢のクルマの燃料タンクを撃って燃料を漏れさせ、そこにタバコで着火。燃えさかる炎が悪漢のクルマに迫り、ボーンと大爆発、めでたしめでたしってな感じだが、これって実際にありえるのか? というわけで実験だ。

 んで、結論から先にいってしまって申し訳ないが、これも映像の再現は難しいという印象。

 というのも、ガソリンを筋状に撒き、そこに火をつけた際の燃焼スピードがかなり遅いのだ。どれくらい遅いかというと、燃え進む様子を歩きながら観察できてしまうくらい遅い。

 むろん燃えている部分にガソリンを足すとそれなりの速さで炎が手に持った燃料缶に迫ってくるのだが、それでもコントロールは可能な速さ。40km/hも出ていれば余裕で逃げ切れそうな感じで、悪漢を成敗したいなら、別の方法を考えたほうがよさそうだ。

 いっぽうガソリンタンクに火のついたタバコを入れて大爆発というシーンもよくあるが、あちらは実際に起こらないとはいえない。

 タンク内で気化したガソリンは、液体状態に比べ非常に着火しやすいからだ。 なのでガソリンスタンドで喫煙しながら給油というのは、絶対にやめたほうがいい。

 とにかく今回の実験で、ガソリンは液体状態ではかなり着火しにくいというのがわかった。液体状態のガソリンの着火温度は約1000℃で、タバコの火は約700℃。タバコの火程度では着火しないのだ。

 実際に地面に置いた火のついたタバコにガソリンを振りかけてみたのだが、タバコは消えてしまった。

 よって結論はウソなのだが、この手の実験は万が一もありうるので、読者の皆さんは決して自分で試してみようとは思わないでほしい。もしマネして大ケガしても編集部では補償できないぞ!

絶対にマネしないで下さい! BUSTED(伝説はウソ)

伝説5 マフラーに釘をつめてアクセルを吹かすと武器になる

 伝言板に「XYZ」と書くと現われる街のスイーパーを主人公とした某漫画の中のワンシーン。悪者に囲まれた主人公が、女性にクルマのアクセルを踏むよう命じると、マフラーから無数の釘が飛び出て、悪者を退治。

 ああスッキリした。今度はこのシーンを再現すべく実験だ。

 マフラーを完全に塞ぐとクルマに悪そうなので、やや余裕を持たせて釘を詰め、実験開始。が、エンジンスタートと同時にアクセルを踏み込んだものの、後方からチャリンチャリンという軽やかな音。釘、ぜんぜん飛ばない。

 う~む、排圧不足か?

 しようがないので、今度は排圧が高まることを期待して、粘土でマフラー出口を完全に塞ぎ、とりあえず飛距離を見ることに。が、今度も「ポン!」という軽やかな音ともに、粘土が1・2m飛んだだけ。ショ、ショボすぎる・・・。というわけで、これも伝説はウソ。オイオイ頼むよ、「シ●ィーハンター」・・・。

BUSTED(伝説はウソ)

メンテの世界もウソだらけ!? メンテにまつわる怪しい伝説

 動かなくなったクルマを応急修理。最近はあまり聞かなくなったが、ありえない話ではない。ここでは昔からいわれるそんな時の怪しい伝説は今も生きているのかを検証したい。

■ジャッキアップするとクルマは歪む

 クルマのフレームやシャシーには強度の高い高張力鋼板が使われているので、ジャッキアップポイントを使えば歪みにくい構造にはなっている。ただし、ジャッキアップ中にドアを開けると、負荷が大きくなり歪んでドア上がりやドア落ちすることもないわけではない。ジャッキアップする時にはポイント確認とドアの開閉には注意が必要。

 車重1t以上もあるクルマのバランスは微妙なのです。

■ガムやタバコの銀紙はヒューズの代用になる


フレーミングハンマーを使用する方法

 使えるか使えないかだけなら、銀紙には通電性があるので緊急避難としては通用する。ただし、ヒューズが切れた原因を解決してからが重要なポイントで、下手に銀紙で代用すると、安全マージンを超えても通電し続け、最悪車両炎上の危険もある。同じ理由でアンペアの異なるヒューズの利用も基本的に厳禁ですぞ。ヒューズの直結が原因でほかの部分が壊れることも少なくないのだ。

■ストッキングはファンベルトの代わりになる?

 これは昔のクルマなら代用することが可能だった。担当も30年近く前に310サニーでファンベルトが切れた時にストッキングで代用したことがあるので確実だ。ただし最近のクルマになると、ファンベルトはラジエターファンを回しているだけではないし、そもそも電動ファンが主流なのでファンベルト自体が存在していないクルマがほとんどだろう。いろいろと負荷のかかるベルトの代用とすることは無理だ。

伝説6 マフラーにバナナを詰めるとエンジンはストールするのか?

 追っ手をまくため、追っ手のクルマ(アイドリング中)のマフラーにバナナを2本挿入。エンストを起こさせるという映画があったが、これははたして起こりえるのか。マフラー出口の穴にバナナを挿入するというR-18指定の実験を敢行した。

 行数も少ないのでいきなり結論だが、これは真実。クルマのエンジンは、空気とガソリンを混合してピストンの中で爆発させ、爆発後のガスはマフラーを通じて排気というサイクルで動いている。

 マフラーが詰まるとそのサイクルができなくなるため、エンジンは止まってしまうのだ。

 というわけで、誰かに追われているアナタは常にバナナを懐に忍ばせておこう。いや別にバナナでなくても、フランクフルトでもなんでもいいが、エロさを感じさせるほうが男のロマン。

CONFIRMED(伝説は本当)

伝説7 ガソリンタンクに角砂糖を放り込むとエンジンが壊れる

 昔から語り継がれる嫌がらせの手口で、燃焼室に入った砂糖はベタベタに焼けエンジンを破壊するといわれている。本当か!?

 まずは日本自動車大学校NATSで話を聞いてみると、授業カリキュラムのなかで話題になったことはないらしく、教官の皆さんも首をかしげていたのだが、

 仮説として、基本的にガソリンは非極性溶媒に分類され、砂糖もほぼ溶けないので、ガソリンタンクに砂糖を入れたとしても、個体のままタンク内に沈殿するのではないかとのことだった。

 そこで、出光興産にも話を聞いてみると、やはり砂糖は溶けないので、砂などほかの異物と同じで、フィルターで引っかかるとのこと。つまり、最悪でも燃料噴射ノズルの目詰まり程度の故障しか起きない。

 そもそも、ガソリンタンクは水や異物混入対策でタンクの底よりも上の部分に摂取口があるので、角砂糖ならタンクの底にコロコロしたままってことだ。伝説はウソ!

BUSTED(伝説はウソ)

伝説8 クルマのマフラーでも美味い料理ができる

 マフラーに食材を巻き付けて料理を作る。バイク乗りの間では知られた話だというが、はたしてクルマでもできるのだろうか。というわけで車高の高いSUVを使って「サケのホイル包みマヨネーズソース」に挑戦してみた。

 塩、コショウしたサケの切り身にマヨネーズをかけ、アルミホイルで包んだものを、マフラーに耐熱テープと針金で固定し、走行してみる。SUVを選んだのは、クルマの下に潜っての作業がしやすいからだ。

 どんだけ走ればいいのか、まるでわからないが、なるべく回転を上げ気味にして30分、10kmほど走行すると、なにやら車内に香ばしい香りが。

 慌てて車庫に戻り、アルミホイルをマフラーから外して開けてみると、オオ、見事にサケが焼けている! しかもマフラーに巻き付ける場所によって、焼き加減が違うのも確認できた。

 エンジンに近いほどよく焼けるから、レアからウェルダンまで自在に調整できそうだ。こりゃ面白い。

 クルマによっても、食材によっても適した調理(走行)時間が異なってくると思われるため、何度かトライ&エラーが必要になるだろうし、マフラーに巻き付けるのに15分くらいかかってしまうのが面倒だが、できあがりのワクワク感を考えれば、その苦労は相殺だ。


石油を使っての肯定的な効果は何ですか

 いまの季節はチト寒いが、ぜひ季節がよくなったら試してほしい。この伝説は真実だ。

CONFIRMED(伝説は本当)

伝説9 滑る滑ると評判のバナナの皮を踏むとクルマの制動距離が延びる

 バナナの皮が滑るというのは、古典的なギャグとして伝説化しているが、19世紀後半に欧米ではバナナの皮による転倒事故が続発していたというから、その滑りっぷりは半端ではないことがわかる。

 ならばバナナの皮を踏んだクルマは制動距離が延びるのではないか、というのが今回の実験の発端だ。

 テストは簡単。ブレーキングポイントに50本のバナナの皮をまんべんなくしきつめ、40km/hからハードブレーキング。バナナの皮がない状態に比べ、どれほど制動距離が延びたのかを検証するだけだ。ちなみに実験に使ったバナナの中身は、編集部員が美味しくいただいた。

 というわけで早速テストしたが、これがその違いはテキメン。バナナの皮に乗った瞬間、クルマがスッと前に出るような空走感が感じられ、制動距離もバナナなしが約2.6m、バナナありが約4.5mと、実に73%も制動距離が延びた。バナナ、やっぱり滑るのだ。

 というわけで伝説は真実だ。みなさんも道にバナナの皮がしきつめられた路面を走る際は、くれぐれも用心していただきたい。バナナの皮をナメることは事故への一本道、かもしれない。

CONFIRMED(伝説は本当)

伝説10 トヨタの高級車センチュリーはカタログがもらえない

 トヨタのフラッグシップモデル、センチュリー。が、このセンチュリー、なかなかカタログがもらえないという。そこで、その伝説の真偽を確かめるべく、池袋のア●ラックスに向かった。

 センチュリーが展示されている4Fに行き、カタログくださいと、脳天気にお願いしたところ、それまで笑顔で対応してくれていたお姉さんの顔が急に申し訳なさそうになり、

「申し訳ございません。閲覧はできるのですが、ここではお配りしておりません。本格検討のお客様であれば、ディーラーでもらえるのですが・・・」

 というではないか。ガーン、こちらの身なりから、とても本気で買うとは思われなかったのだろうか。ともあれ伝説は真実だった。

CONFIRMED(伝説は本当)

伝説11 外交官ナンバーのクルマは取り締まりを受けない

 これは直球勝負で警視庁交通部相談センターに電話してみたのだが、「外交官ナンバーでも一般車両と区別せずに取り締まりをしている。

 もし取り締まっていないのを目撃したら、所轄の警察に苦情の電話をしてもらって構わない」と断言していた。

 ただし、治外法権を持つ外交官が交通違反をしたとしても日本の道路交通法で直接処分を受けることはないので、反則金や罰金の強制力はない。

 ちなみに治外法権は駐在武官、外交官および家族に認められていて、公館に働いている事務方や現地採用職員などには認められていないことが多いとか。

 要は治外法権は人にあるのであって、車両自体にあるわけではないので基本的に取り締まりはするとのこと。でも、麻布とかに行くと外交官ナンバーの路駐をものすごく見るのは気のせい? う~む、伝説はありうる・・・かな?

PLAUSIBLE(伝説はありえる)

伝説12 発売して直後の新車にはいろいろと不具合がでがちだ

 某ディラーマンに聞いてみると、20年も前なら発売直後にいろいろな不具合が見つかったこともあったそうだが、現在はそんなことはないと話していた。

 ただ、マイナーチェンジで小物の使い勝手やレイアウトなど、実際に使用しているユーザーの意見を反映して、細かな仕様変更されることもあるので、マイナーチェンジ後の完成度が高くなることも事実だとか。

 まあ、構造的欠陥のような不具合は現在では心配する必要はなさそうだが、やはり完全なニューモデルとなると、実際には販売されてからしばらくは、いろいろと小さな初期トラブルが見つかることもあるので、1年間は様子見すると決めているユーザーも少なくない。

 が、だれも乗っていない新車に乗る優越感はその不安を凌駕すると思うけど、ね。よって、伝説は微妙にありうる、だ。

PLAUSIBLE(伝説はありえる)

珍 実験傑作選

 BCが過去に多数行った名実験の数々を再度ご覧あれ!


 ベストカーの長い歴史の中で行なわれた数多のテスト。ここではそんな実験のなかから、これはぜひ再度紹介したいというものを厳選してお送りしたい。あんがいタメになります。

★★★

■走行中にギアをバックに入れるとどうなるの?

 AT車で実験。20km/hの速度で走行中、ギアをRに入れたところ、「ガタガタッ」とギアが噛み合おうとするような音と振動が発生したそうだ。その直後エンジンは止まってしまったとか。当たり前だがやってはいけない操作だったもよう。

■やっぱり釘を踏むとタイヤはパンクするものなのか?

 担当の嫁の愛車もトレッドに釘が刺さってスローパンクチャーを起こしたという経験がある。当然これは真実、といいたいが、過去に実験した時は、釘の大きさを変えても、釘の上を通過するスピードを変えても、なかなか釘は刺さらなかった。う~む、嫁の愛車はそうとう奇特なクルマだったのか?

■ブレーキフルードの代わりに水を入れても止まるのか?

 ブレーキフルードを抜いたら、その後はリザーバータンクから水を充填して実験した。当然エアを噛んでいるとベーパーロック現象の恐れがあるので、エア抜きは入念に実施。

 で、気になる結果だが、乗り込んでブレーキの踏み心地をチェックしても、そんなに変わった様子はなかった。その後10km/hで走行しブレーキを踏んでもクルマはちゃんと止まる。なんだ、水でも充分イケるじゃないか! と思ったが、テストを繰り返すうちに、だんだんブレーキの効きが甘くなってきた。う~む、水はやっぱり沸点が低いだけに、ブレーキフルードの代用品にはならないようだ。

■ガソリンの代わりにウォッカを入れてもクルマは走る?

 クルマはガソリンを燃やして走るもの。が、燃えるというのなら度数の高いアルコールでもイケるのではないか、という仮定のもとに行なわれた実験。アルコール濃度40%のウォッカをガソリンの代わりに入れてみたところ・・・、なんと、意外にもエンジンが始動するのではないか! おお、すごいぜウォッカ。だてにロシア人に愛されてねーゼ!

 と思った直後にアイドリングは極めて不安定に。そしてそのままエンジンは停止してしまった。クソ、ダメじゃねーか、ウォッカ、ロシア人め!

■エンジンオイルなしで走るとどうなるの?

 エンジンオイルを一滴もなくしてクルマを走らせるとどうなるか。これまた普通にエンジンはかかってしまう。なんとなくアイドリング音が大きくなったかな、程度の差だ。

 が、1分程度走行すると、エンジンから「カリカリカリ・・・」というイヤな音が。こりゃイカンということでテストは中止に。やっぱりエンジン内に何もない状態というのは非常にマズイもよう。過去、パリ・ダカに何度も参戦した根本純氏によると、泥水でもいいから入れておくと、少しはもつとか。しかし、その後の処理は大変そうだ。やっぱりエンジンにはエンジンオイルを入れたほうがいいみたい。

★★★

 以上、過去の珍実験を振り返ってみた。つまり、ここで紹介しているようなことを愛車でやると痛い目見るよ、ということです。お気をつけを~♡

 

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