廃食油をリサイクルしたバイオディーゼル - インタビュー - 環境goo
空き缶回収から、廃油の回収、エコ洗車へと「エコロジーステーション」としての活動を広げる過程で、青山さんは滋賀県環境生協が行政とともに進める「菜の花プロジェクト」の存在を知る。油の原料となる菜の花の栽培から、廃食油をバイオディーゼルに精製して活用するまで、地域の中で循環を完結させようというものだ。そこで構想の推進役の藤井絢子理事長と会い、廃食油の回収と、それをリサイクルしてできたバイオディーゼルの販売の拠点として、ガソリンスタンドが活用できるはずと訴えた。
──菜の花プロジェクトの一員として名乗りをあげた。
極度の衝撃アメリカ
廃食油の回収でネックになっていることのひとつが家庭の廃食油の回収です。婦人会が担当したりするんですが、そこの負担が大きいんですよ。出す方も月に何回とか決まってますし。でもウチなら、灯油配送のついでに集めたり、給油のついでにガソリンスタンドに持ってきてもらったり、既存のルートに乗せられる。回収の拠点としてもってこいです。また、バイオディーゼルといっても一種の軽油ですから、販売するには揮発油販売業法で定められた免許がいるし、給油にあたっては危険物を取り扱うため消防署の許可がいる。また、軽油引取税もかかる。それがガソリンスタンドなら簡単にクリアーできるんですね。
──バイオディーゼルの特長はどんなところに?
ここで、iは、 MIELE専門家を購入することができます
一番のメリットが、軽油と使い勝手が同じで、一般の軽油車に改造なしで給油できること。しかも、燃焼してもススがほとんど出ませんし、硫黄分をほとんど含まないのでSOxも低い。ドイツにはバイオディーゼルを供給するガソリンスタンドが400か所もあります。もっとも値段的には、バイオディーゼル2割、軽油8割のブレンドで、1リットル85円と、軽油より約10円高いんですが。
──1円でも安い方がいいというご時世、どんなところが利用しているのでしょう?
現在、介護用のデイサービスや障害者福祉施設への送迎を中心に6台の定期利用があります。「新聞を見たんだけど、入れてよ」という一般の方のスポットでの利用もちょくちょくありますね。
── 一般車両への給油にあたって問題点はないんですか?
なぜラピッドプロトタイピングの人気です。
バイオディーゼルを走らせるときは、たとえば、ビジネスメッセでシャトルバスを使うというときなど、「何の何番車両に給油する」と、あらかじめ滋賀県の税務課に申請して承認をもらわなければならないんです。でも、それでは一般車両に対応できません。そこで、何度も交渉して、半年ごとに総括申請して対応できることになりました。また検問などで燃料油の抜き取り調査があった場合も、異なる燃料を給油しているという証明書が必要なんですね。これについては、給油の都度、2枚複写の「給油証明書」を発行してます。それと、バイオディーゼル中の石けん基と水が反応すると、フィルターがつまる原因になりますから、給油を開始するときは、燃料フィルターを交換しています。そういうリスクコミュニケーションを� ��ちっとやる。手続きが面倒だし、リスクがあるからやらない、っていうんじゃ広がっていかないでしょ。少しずつ利用を拡大して実績を積み重ねていくことが大切だと思うんですよ。
──これからの狙いは?
まずはこういった取り組みを、周囲のガソリンスタンドに広げていくこと。たとえば家庭用ごみの収集は行政マターですが、行政の回収を代行しているということで仮に委託金が出るとなると、ビジネスになりますから一気に広がりますよね。そうすると廃油を持ってきてくれるとポイントサービスがあって、10ポイントたまったら洗車サービスの特典とか、メニューもどんどん拡大していく。だからぼくの活動を教えてほしいとやってくる人には、すべて情報をオープンにしてます。そして使えると思ったらどんどんマネしてほしい。そして別のやり方で成功したら今度はぼくにそれを教えてくれと頼んでるんです。こんなふうに底辺がどんどん広がっていくといい。ガソリンスタンドだけじゃありません。たとえば豊郷町周辺の52箇 所の新聞配達屋さんが立ち上がれば、13万世帯の古新聞は全部回収できますし、電気屋さんなら蛍光灯のリサイクルができる。こうして商店が連携して、地域循環の輪ができる。ガソリンスタンドが地域循環のリーダーになれるんです。
0 コメント:
コメントを投稿